腰椎椎間板ヘルニアのlove法を含む手術と術後の生活について

 

ヘルニアの手術にあるLOVE法とはどんなもの?
疑問を抱く方もいるでしょう、今回の記事ではLOVE法のことを紹介していきますね。

 

腰椎椎間板ヘルニアの手術と術後の合併症について

椎間板切除法(LOVE法)

椎間板ヘルニアの一般的な手術方法です。
神経を圧迫している椎間板を除去し、神経の圧迫を取り除きます。

椎間板切除法(LOVE法)のメリット
目視下の手術になりますので、病変の見落としが少ないです。
また神経を圧迫しているヘルニアを切除するので術後の改善が早期に感じやすいです。

椎間板切除法(LOVE法)のデメリット
一か月ほどの入院が必要になります。
切開範囲が広いので感染症や神経損傷の危険性が高く、体への負担が大きくなります。
また、治療した後にヘルニアが再発する可能性があります。

 

PELD法(経皮的内視鏡下腰椎椎間板摘出術)

全身麻酔を実施し、背中から皮膚を切開します。切開した後は内視鏡を入れてモニターで拡大しつつ手術をします。
直径6mmの極細捜査官の中に3mmの小鉗子を入れて、ヘルニアを摘出します。
手術後は抜糸はせず、切開後は専用のテープで止めます。

PELD法のメリット
手術後は数時間後で歩くことが可能で、翌日には退院も可能です。
ヘルニア部分の椎間板の摘出術はLOVE法と比較しても体への負担が拭くなく入院期間が短いのも特徴です。

PELD法のデメリット
切開の範囲が狭いため、狭い視界で手術を行う必要があるので神経組織への損傷の危険が高いです。
そのためヘルニアが十分に取り切れず再手術が必要になる可能性もあります。

 

MD法(顕微鏡下椎間板摘出術)

全身麻酔を実施し、背中から皮膚を切開します。
MD法は切開後に顕微鏡を入れて拡大した視野の中でヘルニアを摘出します。

MD法のメリット
切開範囲は3cmとLOVE法より短く、筋肉の剥離がないので手術から退院までの期間もLOVE法と比較しても短いです。

MD法のデメリット
LOVE法よりは低侵襲(ていしんしゅう)なのですが、MED法よりも切開が大きいので、退院まで2~3週間と長めです。
また低侵襲とは体の負担が小さい医療という意味で、できるだけ患者の体を傷つけずに、負担を小さくしつつ行う治療のことです。

 

MED法(内視鏡下椎間板ヘルニア摘出術)

全身麻酔を行い、背中から皮膚を切開していきます。
切開後は内視鏡を入れ、モニターで拡大しつつ手術を行います。
手術後は抜糸はせず、切開後は専用テープで固定します。

MED法のメリット
手術の翌日から歩くことが可能で、約一週間程で退院することが可能です。
また術後の痛みも小さいので呼吸器の合併症なども少ないのも特徴です。

MED法のデメリット
技術が必要な手術です。
なので手術を受けられるのは、技量のある医師が在籍している専門的な医療機関に限定されています。

術後の合併症について

危険が伴わない手術はありません、脊髄の手術においても、最大限の注意を払いつつ最善の手術を施しても、回避することが出来ない合併症は起こる可能性はあります。

下記が腰椎椎間板ヘルニアの手術治療における代表的な合併症です。
・切開した部分の血種形成による神経麻痺・下肢痛
・神経損傷による下肢麻痺、下肢知覚鈍麻、排尿排便障害
・切開した部分の感染、または椎間板に炎症がみられる術後椎間板炎
・神経を包む膜の損傷による脊髄液の漏出、それに伴い生じる髄膜炎
・腹部の大血管の損傷に伴う術中の大出血
・その他まれにな合併症として深部静脈血栓症、肺炎などの感染症

腰椎椎間板ヘルニアの手術後の生活について

ここからは術後の生活について注意する点を紹介します。

腰に負担のかかる動作は、身体を丸める、ひねる動きなどは腰部に負担がかかる動作です。
術後の回復過程の妨げになります。手術をした直後は特に注意が必要です。しびれや痛みがとれて、ついやりがちな動きには気を付けて下さい。

してはいけない動作や、気を付けないといけない動作

力仕事や腰に負担がかかる動作は避けましょう、また動作はゆっくりと行うように心がけます。
固定術を行った場合は、腰を前後左右に曲げる、または捻ったりそらしたりしないように気を付けましょう。

術後は適正体重を維持するように心がける

日常生活では、腰には大きな負担がかかりがちです。
体重70kgの方の場合を想定すると、座っている姿勢で腰にかかっている負担は100kgになるとも言われています。
体重を減らすことが、腰への負担を軽減させることに繋がります。
適正な体重管理を心がけて生活をするようにしましょう。

筋力が低下していた下半身や体幹の安定性を高めるようにする

腰椎椎間板ヘルニアは筋肉に指令を出す神経根の障害により筋力低下を起こすと考えられています。
なので術後に痛みがあり力が出しにくい下半身の筋力の増強や、腰部を安定させる意味でも体幹筋群に対し介入を行っていくようにします。
また腰部が過剰に動くことがないように、ちゃんと股関節の可動性を出していく事も大切です。

腰椎椎間板ヘルニアの手術以外の治療法について

ここからは腰椎椎間板ヘルニアの手術以外の治療法を紹介します。

保存的治療をする場合
保存治療は投薬治療や注射、コルセットなどの装具治療、リハビリなどを指します。
保存治療は、ヘルニアによる神経の圧迫を直接取り除くわけではありません、どちらかと言いますと痛み等の症状に対する対処療法となります。
症状が重い場合を除くと、まずは保存治療を選択するのが一般的です。

深刻な症状が出た場合は手術をする場合もある
保存治療をしていて経過を見ていく上で注意をしなければなりません、それは緊急の手術が必要な場合があるということです。
具体的には尿や便が出づらくなる膀胱直腸障害や、麻痺などによる筋力低下が出現したときです。

まとめ


1.腰椎椎間板ヘルニアの手術と術後の合併症について
2.腰椎椎間板ヘルニアの手術後の生活について
3.腰椎椎間板ヘルニアの手術以外の治療法について

腰椎椎間板ヘルニアを治療する手術療法もLOVE法を含むいくつもの手術法があります。
手術は重い症状が出ている場合に行いますので、心配な方は病院に相談することを勧めます。
術後の生活は日常生活の体を丸める、ひねるなどの腰に負担がかかる動きには注意し、体重管理などには気を付けて下さい。