腰椎椎間板ヘルニアなどの激しい腰痛になった時には、なるべく腰を動かさないように安静にするのが一番なのですが、腰を固定する際に役に立つのが、腰痛用のサポーターです。
この記事では、腰の動きを固定して痛みを緩和するためのサポーターについて、詳しくはどのような効果があるのか、サポーターを使う際にはどんなことに気をつけたらいいのかというところなどについてお話ししていきます。
腰椎椎間板ヘルニアとは
腰椎椎間板ヘルニアとは、腰の骨と骨の間にクッションのように挟まっている椎間板に負担がかかることで髄核が飛び出して痛みや痺れが発生する病気のことを言います。
腰椎椎間板ヘルニアについて詳しく知りたい方はコチラからどうぞ
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腰椎椎間板ヘルニアとはどんな症状?原因7つと治療法3つについて解説
腰椎椎間板ヘルニアにサポーターにはどのような効果がある?
腰椎椎間板ヘルニアになった時にサポーターを使ったときの効果は主に次の4つです。
- 可動性の制限して正しい姿勢を維持
- 腰の痛みや痺れを抑える
- 保温効果
- 心理的な安心感
腰椎椎間板ヘルニアなどの腰痛に見舞われると、腰を少し動かして負担をかけるだけで、激しい痛みが生じます。
サポーターをつけることによって可動性を制限して、正しい姿勢にすることで、腰の痛みや痺れを極力抑えることができます。
また、サポーターで腰を圧迫させることで、痛みを軽減させる効果もあります。
痛みを感じる部分をさすって圧迫をかけることで、痛みが軽減されることは、医学的にも証明されています。
そして、サポーターをつけることによる保温効果で腰痛が軽減されますし、痛い部分にサポーターをつけていることによる心理的な安心感も、腰椎椎間板ヘルニアなどの腰痛に効果があります。
腰痛サポーターを選ぶ時に気をつけたい3つのこと
ここでは、サポーターを選ぶ時に気をつけておきたいことは次の3つです。
- 悩みの種類に応じてサポーターを選ぶ
- 固定力が選べるサポーターを選ぶ
- ピッタリとフィットし動きやすいサポーターを選ぶ
悩みの種類に応じてサポーターを選ぶ
腰痛を軽減させるためにサポーターを選ぶのですが、サポーターといってもいろんな種類があリますので、腰痛の悩みに適したサポーターを選びましょう。
なんとなく腰に不安があるけれど、コルセットとかつけるのって大袈裟かな?というレベルだったら、骨盤をサポートするスリムなタイプのサポーターを選びましょう。
普段から腰に不安が感じる場合は、姿勢が悪くて腰に負担をかけているケースが多いですので、まずは骨盤を安定させて正しい姿勢を保てるサポーターがおすすめです。
また、なんとなく腰に不安を持っている方は、軽い運動をして体を動かした方が良いです。その際、ベルト幅10センチのスリムなタイプのサポーターは、軽く体を動かす程度の日常生活には影響を及ぼさないので、おすすめです。
しっかりと腰を支えたい場合は、腰椎から骨盤までをサポートでいるタイプのサポーターを選びましょう。
腰全体をしっかり支えるタイプのサポーターをつけると、腰が不自然な形で曲がるのを予防し、骨盤から正しく動かせるように支えることができます。
重い荷物を持ち上げる際にも、お腹の圧力を高めて腰を支えられ、腰への負担を軽減させる効果があります。
サポートする強度が高いと、体を動かしにくいという欠点もありますが、腹部に当る前の面のベルト部分が細めのものだったら、しっかり固定しながら動きやすくもあるので、おすすめです。
また、より高い固定力を求める場合は、サポーターの素材を見てみましょう。
柔らかくて薄めのサポーターは、フィット感がありますし、厚手の素材のサポーターだったら安定感がある特徴があります。
その時の状態に適したサポーターを選びましょう。
固定力が選べるサポーターを選ぶ
腰痛を軽減させるためのサポーターを選ぶ時には、その時の状態に応じたサポーターを選びましょう。
そのタイプを選ぶ際には、メインのベルトの上に補助ベルトがついている、二重構造になっているものがおすすめです。
固定力を調整できる上に、しっかり巻くときの装着が簡単にでき、力の弱い女性や高齢者でもしっかりと固定できる構造のものもあります。
ピッタリとフィットし動きやすいサポーターを選ぶ
腰椎椎間板ヘルニアなどの激しい腰痛で、安静にしなければならないなどの時以外で、普段の体の動きを補助するためにサポーターを選ぶ時には、ある程度動きやすいタイプのサポーターを選ぶことをおすすめします。
動きやすさとサポートの強度は、相容れない関係のものですが、特に背中の面にプレートやボーンが入っているサポーターは、体に合わないと動きにくく感じてしまいます。
普段の生活で体を動かすことが多い方には、伸縮性があって薄手のものが体にピッタリとあってズレも少ないのでおすすめです。
また、商品によってサポーターを装着する位置が違うので、同じサイズでも対応するウエストのサイズが違う場合がありますので、各商品に示された適応サイズをしっかりチェックしましょう。
もし自分のウエストサイズが2つのサイズに含まれている場合は、大きい方のサイズを選択すると間違いないです。
症状に合わせたサポーターの選び方
サポーターにも色々なタイプがありますので、症状に合わせたサポーターを選びましょう。
急性腰痛で、少し動いただけでも腰が激しく痛むような場合は、固定力の強いサポーターを選ぶのがおすすめです。
そして、慢性腰痛の場合は逆に比較的固定力が弱いサポーターを選びましょう。
サポーターを使用する際の注意点について
サポーターは腰椎椎間板ヘルニアなどの腰痛を和らげるのにとても効果のある治療法ですが、利用する際には、次の点に気をつけましょう。
まず、サポーターをいつまでも巻いていると筋力が低下する危険性がありますので、長時間の使用は避けましょう。
そして、サポーターをつけることによって血行不良になりかえって痛みが激しくなることがありますので、締め付けすぎないように注意しましょう。
まとめ
ここまで次の8つのことについてお話ししてきました。
- 腰椎椎間板ヘルニアとは
- 腰椎椎間板ヘルニアにサポーターにはどのような効果がある?
- 腰痛サポーターを選ぶ際の3つのポイント
- 悩みの種類に応じてサポーターを選ぶ
- 固定力が選べるサポーターを選ぶ
- ピッタリとフィットし動きやすいサポーターを選ぶ
- 症状に合わせたサポーターの選び方
- サポーターを使用する際の注意点について
サポーターは腰椎椎間板ヘルニアのような激しい腰痛からちょっと気になって不安な程度まで、悩みの種類別に選べるということがわかりましたね。
しかし、サポーターをつけただけで症状がなくなるわけではないので、腰痛が気になり出した方は、医療機関を受診することをおすすめします。