人間の3大欲求の一つでもある性欲。
この世に生を受ける限り大事な欲求であり、パートナーがいる方は愛を深める為の大事な行為と言えるでしょう。
しかし、腰痛を持っての性行為ほど億劫な事はありません。腰痛の悩みや、症状は多々ありその原因も様々であります。
今回はそんな腰痛の中でも、腰椎椎間板ヘルニアの方に向けて知って欲しい性行為のお話をしてきたいと思います。
腰椎椎間板ヘルニアについて
まず、パートナーの方と一緒に知って欲しいのが腰椎椎間板ヘルニアについての基礎知識です。
腰を構成する要素のうち問題が起きやすいのは、椎間板、椎間関節、仙腸関節があります。これらに過負荷が掛ることで、腰の痛みの原因になりやすい傾向があります。また、それらを修飾する筋肉も痛みを起こす原因の1つなのです。
更に腰椎椎間板ヘルニアを深堀していきましょう。
腰椎椎間板ヘルニアの症状としては、腰や臀部が痛み、下肢にしびれや痛みが放散したり、足に力が入りにくくなります。これは、神経を圧迫している事で症状がおきているのです。背骨が横に曲がり、動きにくくなり、重いものを持ったりすると痛みが強くなることがあります。
また、椎間板が加齢などにより変性し断裂して起る事もあります。
主な要因としては、悪い姿勢での動作や作業、喫煙などでヘルニアが起こりやすくなることが多いです。
腰椎椎間板ヘルニアをパートナーに理解してもらおう‼
何を大袈裟な‼と思う人もいますでしょうが、腰椎椎間板ヘルニアの症状を持っている方の性行為は億劫になる事が多々あります。
また、パートナーとのお別れの原因に性生活が原因にあげられる程であり、腰の痛みが長引くと性生活にも影響が及び、パートナーとの関係にも問題が起きかねません。
そう考えると、腰椎椎間板ヘルニア患者の方だけでなく、そのパートナーの理解や協力も必要不可欠と言えるでしょう。
まずは性行為の中で、どのような負荷が掛り、どうすれば負荷を軽減できるのかなど具体的な対策を2人で話し合っていきましょう。
また、せっかく腰椎椎間板ヘルニアが良くなっても性生活を再開したとたん病状が悪化して再発なんて事もありえます。そうなっては、相手に気を使ってしまい本来愛を確かめ合うコミュニケーションの1つの性行為から遠のいてしまったりします。
そこで次のお話では、具体的な対策の話をしていきます。問題を起こしている腰椎にかかる、負荷を軽減することに視点を向けお話していきたいと思います。
具体的な対策でよりよい性生活を
椎間板ヘルニアや腰部椎間板症などで椎間板に問題が起きていると、前屈姿勢になると痛みが起きる特徴があります。前屈姿勢になると、椎間関節を梃子の支点にして上下の椎骨が椎間板を押しつぶすためです。
椎間板に問題がある人の特徴的な症状は以下のようになります。
- 前屈姿勢になると痛みや痺れが起きる
- 背筋を伸ばすと症状が緩和さえれる
- 立っているよりも座っているほうが辛い
ここから分かるように腰椎椎間板ヘルニアの場合、背中から腰にかけて丸めるような姿勢は、椎間板にかかる圧力が増加するため症状を悪化させます。
性生活においてこれらを踏まえて負担がかからない体位を工夫していくのがいいでしょう。例えば、正常位での体位の場合で改善策を提案させて頂きます。
男性が腰椎椎間板ヘルニアの場合
男性側は背筋を伸ばし、やや腰を反らせるようにすると椎間板にかかる力学的な圧力が減弱するため、腰の痛みを誘発しにくくなります。背中を丸めたりする行為はかえって痛みが出ますので要注意と言えます。
女性が腰椎椎間板ヘルニアの場合
女性は足を伸ばし、腰の下にクッションなどを入れると、腰椎の弯曲が保たれ椎間板にかかる圧力が減弱し、腰痛を悪化させにくくなります。女性の場合、正常位では股関節を深く屈曲すると骨盤が後方に回旋し、腰椎の弯曲が浅くなり、椎間板にかかる圧力が増加する傾向があるのでこのような対策をとる必要があります。
また運動不足を自覚している人は、腰部のストレッチや筋肉トレーニングを生活に取り入れることも考慮する必要があります。腰椎椎間板ヘルニアなどの腰痛を改善するためには、筋肉に視点を向けることが必須になるからです。筋力を強化、整える事は症状軽減の近道とも言えるでしょう。
運動不足も1人ではなかなかやる気が起きなくてもパートナーと2人でやる事で、積極的に取り組めたりしますので是非お2人でチャレンジしてみて下さい。
他にも性行為の前に入浴などで腰の筋肉を温め柔軟にするなど工夫は様々です。
まとめ
- 腰椎椎間板ヘルニアについて
- 腰椎椎間板ヘルニアをパートナーにりかいしてもらおう‼
- 具体的な対策でよりよい性生活を
- まとめ
今回はかなり際どいお話をさせて頂きました。
しかしながら、パートナーがいる以上は性行為は大事なコミュニケーションの1つでありとても大事な事なのです。
そんな大事な事なので1人では悩まずにパートナーの方に、相談、理解をして頂きよりよい性生活を送って頂きたいと私は思います。
腰椎椎間板ヘルニアを悪化させずに、工夫していく事で2人の間もより深まるモノになると思います。
最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。