腰椎椎間板ヘルニアが原因でふくらはぎが痛む座骨神経痛の症状について


「おしりからふくらはぎにかけてがしびれる!
そんな症状に悩まされている方が、この記事を読まれているかもしれません。
それは、もしかしたら『腰椎椎間板ヘルニア』から来た『坐骨神経痛』の可能性があります。

[char no=”2″ char=”あかりスタッフ”]『坐骨神経痛』とは、病名ではなく、腰やおしりからふくらはぎにかけて痛みやしびれがある症状のことを意味していています。[/char]

これから、この記事で腰椎椎間板ヘルニアが原因でふくらはぎが痛いと悩まれている方へ向けて、私が知っていることをお話ししていきますね。

 

腰椎椎間板ヘルニアによるふくらはぎの痛み坐骨神経痛のメカニズム

 

背骨は、「椎体」という骨と骨の間に椎間板がクッションのような役目をして、交互に積み重なっています。

椎間板の中にある「髄核」というゼリー状の部分が、何らかの理由で押し出されて、背骨の中に通っている神経を圧迫することで、腰やおしりからふくらはぎにかけて、痛みやしびれが生じている症状が、坐骨神経痛と言って、『腰椎椎間板ヘルニア』が原因で発生する症状です。

 

腰椎椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛の症状

 

腰椎椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛の特徴は、腰やお尻、すね、足の後ろ側の部分、ふくらはぎにかけてしびれや痛み、麻痺した感じになります。
時には、熱い感じになったり、足が張るような感じになったりすることもあります。

そんな症状が足全体に強く感じたり、または部分的に強く感じたりすることもあります。
放っておくと、立っても座っても足が痛んだり辛かったりする状態になり、そのうちに日常生活に支障をきたす場合があります。

腰椎椎間板ヘルニアになったら、前かがみになった時に特に痛みを感じる特徴があります。


腰椎椎間板ヘルニアになりやすい人の6つの特徴

[char no=”5″ char=”ふたこ”]腰椎椎間板ヘルニアってどんな人がかかりやすいのですか?[/char]

[char no=”10″ char=”あかりスタッフ”]特に次の6つに当てはまる人が腰椎椎間板ヘルニアになりやすいと言われています。[/char]

 

  1. 重い荷物を持つことが多く、または腰を強くひねるなど、腰に負担をかけることが多い
  2. 仕事や育児など、普段の生活で中腰になることが多い
  3. デスクワークが多く、長時間椅子に座っている人
  4. 姿勢が悪く、猫背になっている
  5. かかとの高い靴を履くことが多い
  6. 太っていて腹筋が弱い

 

[char no=”5″ char=”ふたこ”]こうしてみてみると、特に腰に負担がかかっていることが共通していますね。[/char]

[char no=”10″ char=”あかりスタッフ”]普段の生活習慣をよく見直して、腰の負担を減らして安静にすることが、ヘルニアの改善には大切です。[/char]

 

腰椎椎間板ヘルニアの治療法

腰椎椎間板ヘルニアの治療法には、大きく分けると「保存療法」「外科的療法」があります。

保存療法

「保存療法」には、薬物を使った薬物療法や神経ブロック療法と、理学療法(リハビリ)が行われます。


薬物療法


薬物を使った薬物療法で投薬される薬には次の4つがあります。

  1. 非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)…痛み止めの効果
  2. 神経障害性疼痛治療薬…伝激痛を抑える効果
  3. 筋緊張弛緩剤…筋肉の緊張を和らげる効果
  4. 血管拡張薬…血流を改善する効果

 

神経ブロック療法

 

痛みやしびれがあるところに、局所麻酔薬の注射をする治療法です。麻酔科や整形外科、またはペインクリニックなどで受けることができます。

薬物療法や神経ブロック療法は、痛みを抑える療法ですが、病気を治す方法ではありません。ヘルニアの病気を根本から治すには、手術を受ける必要もあります。

手術療法


保存療法を受けても痛みが改善さずに足が動かなくなった場合や、直腸や膀胱などに別の障害が現れて排便に支障が出た場合には、手術療法を行うことになり、場合によって緊急に手術をされることにもなります。

しかし、最近では新しい治療法が生まれてきました。
椎間板を縮小して神経の圧迫を解除させる、椎間板内酵素注入療法という方法が、認定された施設で行うことができるようになりました。
20188月からは、保険適応ができるようになって、注目を集めるようになりました。

理学療法(リハビリテーション)


 

理学療法には、次の4つの治療法があります。

  1. 運動療法
  2. 温熱療法
  3. 電気刺激療法
  4. 装具療法

 

運動療法

ストレッチや筋力増強訓練を行って血流改善や痛みを和らげる効果があります。また、身体機能の向上の効果もあり、日常での普段の生活が取り戻せるようになります。

温熱療法

赤外線を照らしたり、ホットパックを当てて痛い部分を温めて、血液の循環を促す治療法です。

ホットパックは、タオルで包んだ80℃ほどに温めたパックを患部に当てます。

しかし、この療法では体の表面を温めることはできても、身体の奥のほうまでは温められません。それを補うためには、湯船につかったり、サウナに入ったりすることも効果的です。

低周波の電気刺激の治療法で、痛みやしびれが改善され、また低周波の電気刺激により、痛みを伝える神経の働きを抑えます。

装具療法

コルセットを付けて腰を安定させながら、坐骨神経痛になるようなよくない姿勢にならないように動きを制限させる治療法です。場合によっては装具療法を行って症状がある程度改善されてから、運動療法を行うこともあります。

 

当接骨院のご案内はこちらからぜひご覧ください。

あかり接骨院【治療メニュー・ご予約】 – 船橋二和向台にある脊柱管狭窄症に特化した接骨院・あかり接骨院 (akarisekkotsuin.net)

腰椎椎間板ヘルニアの療養や予防のアドバイス

腰椎椎間板ヘルニアを予防するには次の4つのことを心がけましょう。

  1. 姿勢を正しく
  2. 肥満に気を付ける
  3. ストレッチを行う
  4. 身体を冷やさない

 

ヘルニアの症状で痛みがひどいうちは、腰の椎間板にかかる負担を減らして安静にすることが大切です。

普段から適度な運動や、ストレッチなどで腹筋や背筋を鍛えて、腰に負担をかけないように心がけましょう。

他にも坐骨神経痛について紹介しているこちらの記事もあわせて読んでみて下さい。

腰椎椎間板ヘルニアの診察で坐骨神経痛を判定できる!ラセーグ徴候とは – 船橋二和向台にある脊柱管狭窄症に特化した接骨院・あかり接骨院 (akarisekkotsuin.net)

【おまけ】

下の動画のようにふくらはぎの筋肉を緩めると、椎椎間板ヘルニアによる足のしびれや痛みが改善されます。

まず、左のふくらはぎを緩めるときに、右の膝頭に左ひざの裏側を乗せます。

この状態で足首を上下に10回動かします。

すると、膝頭で膝の裏が刺激されて、動きによって膝の裏の筋肉が刺激され、それによって緩めることができます。

膝の裏が終わったら、ちょっとずつ下にずらしていきます。

そして上下にまた10回足首を上下に動かします。

さらにまた下にずらして10回足首を上下に動かします。

また下にずらして同じことを繰り返していきます。

これをかかとの際に行くまで行います。

また上まで戻って膝の裏側を乗せて10回足首を上下に動かします。

これを3回くらいローテーションします。

これがすんだら、反対側もしますが、症状がある側をしっかり行う。

[char no=”7″ char=”あかりスタッフ”]次はストレッチをします。[/char]

台に両手をついて、左足を伸ばす場合は右足を出します。

前に体重をゆっくりかけていきます。

台がない場合は、両手を腰に当てて前に体重をかけていきます。

これでふくらはぎの筋肉を刺激して緩める、ストレッチでさらに緩める、を繰り返すことによって、ふくらはぎの緊張が緩みやすくなり、足のしびれや痛みが緩和されます。

まとめ

ここまで、腰椎椎間板ヘルニアによる腰やふくらはぎの痛みやしびれについて、原因や治療法、そして予防や、足のしびれに有効なストレッチ法をご紹介してきました。

放っておくと、神経が圧迫されて痛みが慢性化することもありますので、できるだけ早く治療院にかかるようにしましょう。