腰椎椎間板ヘルニアは体を強くひねったり、腰を曲げて重い物を持ち上げたりという動作が元で発症します。

患者さんには激痛が元で仕事をお休みし、うつ伏せで過ごす方がいます。

また別の方はヘルニアが原因で日常生活に支障が出ている方もいます。

とてもツライですね。

腰椎椎間板ヘルニアを発症し、手術した後どのくらいで仕事に復帰できるのか?
その事に関してこの記事でご紹介します。

 

腰椎椎間板ヘルニアを発症するとどうなるのか

腰椎椎間板ヘルニアを発症すると下記のような症状が出ます。

・お尻・足の痛み
・しびれ
・力が入りにくい
・動かしにくい
・筋力低下
・歩行困難

症状が進むと運動神経の障害が発生し、排尿障害、排便機能などの異常が現れることがあります。

なお発症年齢は20~40代と若い世代が目立ちます。

私の知り合いにも、30代で腰椎間板ヘルニアを発症した人がいます。

仕事の都合上重い物を持つ作業が多く、数か月前から腰痛に加えて右足が痺れ始め、二日前から左足に痛みが走るようになりました。
加えて短い時間座っていると、姿勢が辛くなるそうです。

手術以外の治療法はあるのか

できれば手術は受けたくないという方もいらっしゃると思います。

腰椎椎間板ヘルニアの手術以外の一般的な治療法は下記の通りです。

・投薬療法
・装具療法
・注射
・運動療法

などがあります。

投薬療法
痛み止め、筋弛緩剤、座薬などを使用します。

装具療法
腰椎バンドやコルセットを利用することで、腰椎を安定させることができます。

注射
痛みが激しい場合のみの使用となります。主に注射針を患部に刺して局部麻酔薬を注入します。

運動療法

体操やストレッチなどを行います。

 

腰椎椎間板ヘルニアの手術が行われるのはどういう時?

腰椎椎間板ヘルニアの多くは数か月で自然に小さくなり、症状が軽くなると言われています。
しかし症状が長く続く、投薬と運動治療等の保存的治療の効果がでない、日常生活や仕事に支障が出る。場合などは、手術を行うことがあります。
手術が必要かどうかは、患者さんの希望によって決まります。投薬治療が嫌だという方や、手術を拒否する方もいます。

手術を受けることで痛みは大幅に良くなることがほとんどですが、医師の相談で方針が決まることとなります。

腰椎椎間板ヘルニアはどんな病気か?

 

 

ここでは椎間板ヘルニアのことを触れておきます。

脊椎は椎骨と呼ばれる骨が連結して出来ています。
腰椎は脊椎の下のほうにあり五個の椎体で構成された部分です。

腰椎椎間板ヘルニアは加齢などによって髄核を取り巻く線維輪が弾力を失い、小さな亀裂が入り、髄核の一部が外に飛び出します。この押し出された髄核が神経を圧迫するため、腰に痛みが生じます。

この状態を放置していると、髄核がどんどん押し出てしまい、痛みやしびれといった症状が悪化します。

腰椎椎間板ヘルニア手術はどんな内容?

症状が進行した及び緊急の場合は手術を検討します。

腰椎椎間板ヘルニアの手術治療はいくつか種類がありますが、ここでは代表的な手術方法の「LOVE法」「MED法」を取りあげます。

LOVE法

椎間板ヘルニアの一般的な手術の方法です。

背中側から皮膚を切開し目視下で、脊椎の一部を開き、椎間板から飛び出して神経を圧迫している髄核や線維輪を摘出します。また場合によっては骨を一部削ることがあります。

なお手術用顕微鏡を用いながら行う術式をマイクロLOVE法というのもあります。
LOVE法なら通常で、術後一週間か二週間の退院となります。

LOVE法のメリット
・目視で手術を行うため、見落としが少ない。
・中~重度にも対応が可能。

MED法

全身麻酔をしてうつ伏せとなり、背部を小さく切開し、外筒管と内視鏡を挿入して、内視鏡にてヘルニア部分を確認して切除します。

MED法なら通常で、術後一週間の退院となります。

MEDのメリット
・傷口が小さい。
・筋肉を切る必要がなく、痛みが軽く、合併症が少ない。
・手術時間が短い。

術後について

 

術後に仕事に復帰したいという方もいらっしゃるかと思います。
手術と仕事内容によって日数が異なってきます。

LOVE法の場合

仕事の復帰時期は仕事内容や手術前の状態にもよりますが1~2カ月が目安とされています。

MED法の場合

仕事の復帰はデスクワークなどの事務や軽作業であれば早期に可能となります。
介護・医療関係等の重労働の場合はリハビリを行い筋力を回復させてからの方が良いです。

 

日常生活について

できれば喫煙を避けた方が良いです。喫煙は腰椎椎間板ヘルニアの発症リスクを高めるためです。
再発を恐れるあまり安静にしすぎず。徐々に体を動かすことも大切です。ジョギングなどがお勧めです。
ただし激しいスポーツをする場合は術後の約三か月はリハビリをする期間が必要になってきます。

なお次のことは注意してください。

・重い物を持つ時は腰に負担をかけない、動作はゆっくり行う。

身体を丸める、捻る動きなどの動作は控える。
・うつ伏せで寝ない。
・歩き方や猫背にならないように気を付ける。
・冷やしすぎず、温めすぎない。

・肥満にならないよう体調管理をする。

※術後は無理のない範囲で仕事や日常生活を過ごして下さい。

痛みや痺れ等の不調を感じたら医療機関に相談することを勧めます。

 

私の30代の知り合いは、腰椎椎間板ヘルニアが悪化し重症化してしまい、MED(内視鏡手術)を受けました。

手術の翌朝から数か月続いていた症状が嘘のように消えました。リハビリも順調に進み一週間後に退院し、仕事にも復帰しました。

その後は再発もなく過ごしています。

 

まとめ

・ヘルニアは発症すると様々な症状が出る。

・手術以外の治療法がある。

・ヘルニアは髄核が神経を圧迫するため、腰に痛みが生じる。

・手術は投薬治療の効果が無かったり、緊急の場合に行われる。

・仕事の復帰は手術と仕事内容による。

 

ヘルニアを発症しても治療すれば仕事の復帰もできるのです。

手術か手術以外の治療方法にするかは症状にもよります。

手術後の仕事復帰の時期に関しましては、医師の方と相談の上で決めてください。

自分に合った治療法で治しつつ仕事ができると良いです。