脊柱管狭窄症の改善に役立つ靴の選び方とウォーキングを紹介

 

歩くために歩きやすい靴は誰にとっても必要なものです。脊柱管狭窄症を含む腰痛をお持ちの方も同様です。
今回の記事では靴に関することを紹介していきます。

脊柱管狭窄症とは?

脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)とは、神経の後ろ側にある黄色靭帯が分厚くなる。または椎体と椎体の間にある椎間板が突出する腰椎椎間板ヘルニアになったり、あるいは骨そのものが変形突出したりすることにより、脊柱管が狭くなってしまい、神経が圧迫されることを言います。

また脊柱管狭窄症を発症すると下記の症状が出ます。

  • 立っていると下肢のしびれや痛みなどがひどくなる
  • 前かがみになったり座ったりすることにより楽になる
  • 後ろに反る体勢がつらい
  • 腰痛はそれほど強くはないが、下肢の痛みやしびれなどがつらい
  • しびれや痛みは足の両側にある
  • 痛みはあまりないがしびれなどがつらい
  • 歩くのはつらいものの自転車には乗ることができる
  • 下肢に力が入らなくなってしまう
  • おしりの回りにしびれやほてりなどがある
  • 便秘、頻尿、尿もれ、残尿感等の、排便・排尿障害がみられる

脊柱管狭窄症に最適な靴の選び方

腰痛に良い靴には、下記の種類があります。

歩行や姿勢等を改善する靴

コンフォートと呼ばれている健康靴が活発なヨーロッパでは、筋肉や姿勢に働きかける靴が多く作り出されています。
バランシングシューズやトーニングシューズと呼ばれており、体幹の筋肉を活性化させることにより膝裏の筋肉のストレッチを促してくれる種類の靴です。
代表的なブランドは下記の通りです。
・JOYA
・MBT
・フィンコンフォート(フィンナミックシリーズ)
・エバーメイト
・ガンターアクティブ

踵側の底が丸く反っていたり、まるで砂のようにグッと沈み込むような動きが発生します。
こうした靴を履くことにより自然と正しい位置に重心を置くことができるため、立ったり歩いたりするだけでも、お腹の奥の筋肉が自ずと使われるようになります。

安定性を確保しつつ、揺れにより生まれる刺激が発生しない靴
極度の痛みを感じる腰痛では、揺れ等の刺激だけでも腰痛が起きます。足をしっかり固定し不安定さを極力解消することが大切です。

・左右の均衡の悪さなどが調整できる靴
・インソールで踵から腰にかかる衝撃を抑えられる靴
・接地面積の広い靴(具体的にはヒールなどを避ける)
・紐やベルトなど足と靴が動きづらい靴

上記の靴などがお勧めです。特にインソールが足や身体を安定させることにより、調整の仕方により、歩く際に体が揺れるのを抑えることが可能となります。
高齢者の方は痛みが出にくい靴を選び、出来る範囲で自力で歩くことにより生活の質を向上させる意味でも大切です。

スニーカーの選び方
スニーカーを選ぶ際、足のサイズを計ることをお勧めします。
足のサイズは、体重と筋力の状態により変わります。体を守る意味でも、スニーカーを買う際は足のサイズを計ってください。

足のサイズを計る際は、真っすぐと立った状態で計ります。立ち上がって足に体重がかかった状態になると、足は少しですが大きくなるためです。
計り方を間違えるだけでも、正しい靴選びは難しくなります。

パンプス・ヒール・サンダルの選び方
パンプス・ヒール・サンダルを選ぶ際も足のサイズを計ることをお勧めします。しかしスニーカーを選ぶ時と計り方が違います。

椅子などに腰を掛け、足に体重がかからない状態で計ってください、そして縦の幅だけでなく横幅(親指と小指の付け根の幅)もちゃんと計ってください

スニーカーは靴ひもで固定できますが、パンプス・ヒール・サンダルには靴ひもがありません、体を痛めないためにも、ジャストサイズを選んでください。
ねじれない・曲がらない、踵がしっかりしているという部分はスニーカーと同じです。

脊柱管狭窄症にはウォーキングが効果的

脊柱管狭窄症にはウォーキングが効果的
ウォーキングは健康的な体を目指す意味でも効果があると言われています、実際に多くの方が取り組んでいるウォーキングですが、脊柱管狭窄症の方が行うことで状態を改善するためにも役に立つのでお勧めです。

ウォーキングがおすすめだと言いましても長い時間行えば良いと言うわけではありません、間違えたやり方で実践することにより状態を悪化させる可能性がありますので注意しておきます。と言いましても難しい事ではありません、基本は歩くのみです。

どうしてウォーキングが脊柱管狭窄症に効くのか
大きな理由としては有酸素運動ができるためです、ウォーキング以外にも水泳、ジョギング、サイクリング、エアロビクスなどの有酸素運動があります、これらは体内に大量の酸素を取り入れ、血行循環を良好にする働きがあります。

脊柱管狭窄症を発症すると、筋肉が凝り固まった状態になるので、改善させる効果にも繋がります。

有酸素運動の中でもウォーキングが向いている理由
それは場所を選ばずに手軽にできることです。

具体的には雨や雪が降り外に出られない時も、部屋の中でも行ったり来たりするだけでもウォーキングになります。

また、外出して歩く場合でも道具や準備はいらないので、手軽に始められるのも大きなメリットとも言えます。
水泳でも構いませんが、頻繁にプールに通うのが難しいという方もいるでしょう、そういった場合でもウォーキングであれば続けやすいのもメリットです。
「今日はプールに行かないから運動はしない」といった言い訳もしにくいです。

ウォーキングを取り入れる際の注意点

ウォーキングをする時に気を付けたいのが、決して無理をしないことです。
脊柱管狭窄症になると、少し歩くだけでも痛みとしびれを感じることがあります。
このような状態で無理をして歩くと状態を悪化させかねません。

状態が酷い場合は10分程のウォーキングから始めましょう、少しずつ効果が出て長く歩けるようになったらその分だけで時間を延ばすように心がけてください

効果を上げるための要点
脊柱管狭窄症にウォーキングが効果のある大きな理由が血行が良くするためです。そのためなるべく腕を大きく振り、大股で歩くのが効果的ですので挑戦してみて下さい。

ゆっくりと歩くより少し早足で軽く息が上がるくらいの速度で心がけると更に効果があります。姿勢正しく歩くように心がけるのも良いです。姿勢が悪いと腰に余計な負担がかかります。

また脊柱管狭窄症の慢性期から運動を取り入れることを勧めます。自分にとって無理のない範囲でやってみて下さいね

まとめ


1.脊柱管狭窄症とは?
2.脊柱管狭窄症に最適な靴の選び方
3.脊柱管狭窄症にはウォーキングが効果的

脊柱管狭窄症の緩和や改善のためにも、自分に合った靴選びは大切です。
またウォーキングも自分ができる範囲でやると良いでしょう。