みなさん、「椎間板ヘルニア」という病名を聞いたことがある方は多いかもしれませんが、実際になったことってありますか?
おそらく、このページを開かれたということは、ご家族や知人が「ヘルニアになってしまった!!」という方やまた、実際に椎間板ヘルニアになってしまって苦しまれているご本人の場合もあるでしょうね。
この記事では、椎間板ヘルニアで苦しんだ方へ向けて、お役に立てるように、椎間板ヘルニアの症状やその原因、治療法などについて詳しく解説していきたいと思います!
腰椎椎間板ヘルニアになった時の症状
実は私も椎間板ヘルニアになって苦しんだことのある一人であったりします。ここでその時の体験談を織り交ぜてお話しします。
私が異変を感じたのは、仕事中のことでした。足に違和感を感じたのですが、しばらくするとしびれたような感じや痛みを感じて来たのです。そのうちお尻や腰まで痛みを感じるようになり、動かしにくくなったり、力が入らない感じになってきたのです。
そして、寝たり起きたりするときや、椅子から立ち上がる時など、身体を動かそうとするのがとても辛くて、「これはただ事ではない!」と整骨院へ行ってきたのでした。
腰椎椎間板ヘルニアの診断内容
整骨院へ行くと、まず先生から次のことを尋ねられました。
- どの部分が痛むのか。腰や足がしびれたり痛かったりするのか。
- 痛みがすねや太ももにある場合、どこの部分が痛むのか。
- 咳やくしゃみをした際に痛みやしびれが強くなるか。また体を動かさずじっとしているときにも痛むか
- 持続的に痛んだりしびれたりするか。それとも発作的に来るか。
問診が終わると、身体を動かしたり、先生から身体に触って筋力・感覚・反射の検査をされました。
それから、レントゲンを撮られたり、MRIの検査もされました。
診察が一通り終わると、「腰椎椎間板ヘルニア」であるとの診断結果を告げられたのでした。
腰椎椎間板ヘルニアの痛みの原因
そもそも腰椎椎間板ヘルニアとは、何であって、どんなメカニズムで痛みやしびれが走るのですか?
腰椎椎間板ヘルニアとは何なのかというと、背骨には、背骨と背骨の間にあるクッションであるゲル状の組織のことを髄核(ずいかく)というのですが、その組織が本来あるべき位置から外に飛び出してしまった状態になってしまったものを指します。
そのような状態になると、腰やお尻から足がしびれたり痛んだり、足が思うように動かせなくなったり、感覚麻痺を起きたりすることもあります。
腰椎椎間板ヘルニアになりやすい7つの原因
腰椎椎間板ヘルニアになりやすい原因は下の7つがあげられます。
- 姿勢が悪い
- デスクワークで長時間椅子に座っている
- 重たい荷物を持ったりして腰に負担をかけることが多い
- かかとの高い靴を良く履く
- 太っていて腹筋が弱い
- 喫煙をする
- 遺伝によるもの
このように、腰に負担がかかる姿勢を長時間していたり、喫煙をすることが多いと、腰椎椎間板ヘルニアになりやすいといえるようです。
そのまま放っておくと、最悪の場合、神経がマヒして足が動かせなくなったりすることもあるので、ひどくならないうちに、早めに受診しておくことを強くおすすめします。
腰椎椎間板ヘルニアの3つの治療法
腰椎椎間板ヘルニアってどんな治療法があるんですか?
腰椎椎間板ヘルニアは、数か月で症状が軽くなるなる場合が多いですが、主な治療には次の3つがあげられます。
- 保存治療
- 手術治療
- リハビリ
保存治療
腰椎椎間板ヘルニアになって間もなくの時には、ブロック注射をしたり、内服薬を処方して、安静にすることが主な治療法です。
手術治療
しかし、症状が長く続いたり、痛みやしびれで日常生活に治療をきたす場合には、形成外科に行って、1~2週間入院して手術をすることになる場合があります。
手術治療には、次の2つの手術があります。
- 内視鏡手術
- レーザー治療
- リハビリ
内視鏡手術には、大きく分けて次の2つがあります。
- 内視鏡下椎間板摘出術(MED)
- 完全内視鏡下腰椎椎間板摘出術(FED)
内視鏡下椎間板摘出術(MED)
内視鏡下で椎間板ヘルニアを摘出する手術で、最もスタンダードな手術です。直径16mmほどの金属製の筒を使った手術で 、傷口は18~20mm弱です。
完全内視鏡下腰椎椎間板摘出術(FED)
直径7mmまたは8mmの内視鏡を使った 手術で、傷口は1cm程度です。
どちらも傷口が小さくて身体への負担が少ないので、安心して手術を受けることができます。また、入院期間も、5~6日と短くて、早く復帰することができます。
また、内視鏡手術は保険が適用され、自己負担は1割~3割くらいです。また、高額医療費制度が適用されると、さらに自己負担が少なくなることもあります。
レーザー治療
腰椎椎間板ヘルニアのレーザー手術は、正式には経皮的レーザー椎間板減圧術(PLDD)といいます。
針を椎間板にさしてから、レーザーを照射して治療します。保険は適用されませんが、身体への負担が少なくて済む治療法です。
腰椎椎間板ヘルニア治療にはリハビリが有効
また、腰椎椎間板ヘルニアに治療には、リハビリがとても有効で、特にヘルニアの手術前や手術後のリハビリはとても重要とされています。
腰椎椎間板ヘルニアを早く治すための体操
つらい腰椎椎間板ヘルニアの痛みを早く緩和させたいけど、何か有効な方法がありますか?
そんな時には、次の体操が効果的です。
ストレッチ
①あお向けに寝た状態で足を持ち上げて、両手で太ももの内側を持って、身体側へ軽く引っ張る。
②右の足を四の字にして左足の膝にかけて、両手で左足の太ももを持って、身体側へ軽く引っ張る。
筋トレ
①あぐらをかいて座る。
②骨盤をしっかり起こしてあげる、緩めるを繰り返す。
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まとめ
ここまで腰椎椎間板ヘルニアについて次のことを解説してきました。
- 腰椎椎間板ヘルニアになった時の症状
- 腰椎椎間板ヘルニアの診断内容
- 腰椎椎間板ヘルニアの痛みの原因
- 腰椎椎間板ヘルニアになりやすい7つの原因
- 腰椎椎間板ヘルニアの3つの治療法
- 保存治療
- 手術治療
- 内視鏡下椎間板摘出術(MED)
- 完全内視鏡下腰椎椎間板摘出術(FED)
- レーザー治療
- 腰椎椎間板ヘルニア治療にはリハビリが有効
- 腰椎椎間板ヘルニアを早く治すための体操
- ストレッチ
- 筋トレ
- 腰椎椎間板ヘルニアの原因と改善についてさらに詳しくご紹介します!
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腰椎椎間板ヘルニアになると、腰からおしり、ふくらはぎのあたりがしびれたような感じや痛みを感じるなど、ただ事ではない!というような異変を感じます。
私は、整骨院で治療を受けて、ブロック注射を受けたり、内服薬を飲んで安静にしていたら、ずいぶん症状が緩和されたので、診察を受けてよかったなと思います。
なので、皆さんも腰や足に異常がある場合は、腰椎椎間板ヘルニアになった可能性があるので、お早めに受診をされてくださいね。