一度なってみるとわかるのですが、腰椎椎間板ヘルニアの痛みは、動くのも難しくなるほど、辛いものですよね。
できればこんな目にはあいたくない!
そこで、腰椎椎間板ヘルニアになりやすい人の特徴をここで学んで、ヘルニアになりにくい身体になるポイントをつかみましょう!
腰椎椎間板ヘルニアの6つの症状
腰椎椎間板ヘルニアの特徴は、主に次ので6つです。
- 腰やお尻から足にかけて痛かったりしびれる。
- 座ってから立ち上がるまでが腰が痛い。
- 前かがみの姿勢になると痛い。
- 立っているのが短い時間でも辛い。
- 30分以上歩くと腰から足にかけて痛い。
- 座っているのが辛い。
腰椎椎間板ヘルニアの痛みやしびれの中でも、特に代表的なのがお尻から太ももの裏側にかけての痛みで、坐骨神経痛と呼ばれます。
腰椎椎間板ヘルニアになりやすい6つの特徴
ここでは、腰椎椎間板ヘルニアになりやすいのかをQ&Aでまとめてみました。
Q1. 仕事や家事・育児で腰椎椎間板ヘルニアになりやすいですか?
はい。腰椎椎間板ヘルニアになりやすい傾向にあるといえます。
特に次の3つのようなことに当てはまる人は要注意です!
- 重い物を持ったり、腰を強くひねったりする人。
- 普段の仕事や育児などで中腰の姿勢が多い。
- デスクワークで椅子に座る時間が長い人。
これらに共通することが、腰に負担をかけているということが当てはまりますので、腰椎椎間板ヘルニアの予防や治療には、これらのことに気を付けることが大切です。
Q2. 姿勢が悪いと腰椎椎間板ヘルニアになりやすいですか?
A. はい。腰椎椎間板ヘルニアになりやすい傾向にあると言えます。
特に、普段から反り腰や猫背だったり、かかとの高い靴(ハイヒールなど)をよく履いている人は腰椎椎間板ヘルニアになりやすいので、注意が必要です。
Q3. スポーツをやっていると腰椎椎間板ヘルニアになりやすいですか?
A. 長時間立っていたり同じようなことを反復するスポーツをしている人は、腰椎椎間板ヘルニアになりやすいと言われています。
特に、ゴルフなどでスイングの練習を何万回も繰り返すスポーツやラグビーやアメフトなどのように勢いよく動いたり止まったり身体に強い力が加わるスポーツをすることが多い人は注意しましょう。
Q.4 喫煙も腰椎椎間板ヘルニアの原因になりますか?
A. 喫煙をすると腰椎椎間板ヘルニアになりやすいといえます。
椎間板は、終板という毛細血管を通して血液をもらって再生を繰り返しているのですが、喫煙をすると毛細血管の血流が悪くなることによって一連の再生速度が遅くなって、変性したり劣化したりして、腰椎椎間板ヘルニアの原因になります。
Q.5 腰椎椎間板ヘルニアには精神的ストレスも関係ありますか?
A. はい。精神的ストレスからでも、腰椎椎間板ヘルニアになりやすいといえます。
この答えを聞いて「ん??」と思われた方もいると思います。
実は、椎間板ヘルニアを持っているだけでは症状が出ない場合もあるのです。
実は、20歳以上の成人のうち、腰椎椎間板ヘルニアを持っていない人よりも持っている人が多いといわています。もともと持っている腰椎椎間板ヘルニアに精神的ストレスがかかることによって腰痛が発生するということが最近の研究で言われいます。
次の要因が加わった場合に、腰椎椎間板ヘルニアの症状があらわれると言われています。
- 神経への強い圧迫
- 仕事などでの満足度が低い
- ストレス・不安・うつ
特に、最後のストレス・不安・うつなどの要因は腰椎椎間板ヘルニアに大きく影響し、慢性的になる原因になることもありますので、注意しましょう。
Q.6 腰椎椎間板ヘルニアは遺伝しますか?
A. はい。腰椎椎間板ヘルニアは遺伝することがあると言われています。
特に、10代の若い患者さんの家族には、腰椎椎間板ヘルニアの遺伝的要因が強いという研究発表がされています。
さらに腰椎椎間板ヘルニアは、遺伝的要因に加えて、仕事や生活上の環境的なことが重なって発生すると言われています。
腰椎椎間板ヘルニアで手術を受けるのはごく少数
腰椎椎間板ヘルニアの多くは、実は手術が必要だということはごく少数と言われています。
多くの腰椎椎間板ヘルニアは、3か月くらいもすると自然と痛みがなくなっていくものも多いです。
というのも、レントゲンで椎間板から変形して飛び出しているヘルニアが確認されても、それが腰椎椎間板ヘルニアの症状には、必ずしも結びつくとは限らないからです。
そうして長い間症状がないまま、ヘルニアが縮小したり、消滅してしまうこともあるのです。
腰椎椎間板ヘルニアにはリハビリが効果的
ここで、腰の状態別のリハビリ方法をご紹介します。
ウイリアムス体操(背骨を曲げるリハビリ法)
①あお向けに寝転がる。
②足を90曲げて膝を立てる。手はおなかの上に。
③おへそを見るように上体を起こす。これを10回行う。
④膝を立てたままの状態で、つま先立ちになりながらお尻を床から上げる。これを10回行う。
⑤あお向けに寝転がる。
⑥足を90度に曲げて両膝を抱え込むように丸まる。
⑦身体を少し起こして、ゆっくり呼吸しながら10秒数える。
⑧膝を伸ばして座り、指先を足先に近づける。
(太ももの裏を刺激するように意識して伸ばす)
⑨ゆっくり呼吸しながら10秒キープする。
⑩四つん這いになって片方の足を立てる。
⑪もう片方の足をできるだけ後ろへ伸ばしてつま先を立てる。
⑫伸ばしたほうの足をおろして床に近づける。
⑬ゆっくり呼吸塩ながら10秒キープする。
⑭足を逆にして⑩~⑬をする。
⑮立った状態で足を肩幅に開く。
⑯手3を斜め前に伸ばし、指先ものばしてキープ。
⑰ゆっくりと腰を下ろして、ゆっくりと上げる。これを10回行う。
この体操を行うことによって背骨や骨盤が安定して良い姿勢を保ちやすくなります!
マッケンジー体操(背骨を伸ばすリハビリ法)
①うつぶせになる。
②ゆっくり呼吸を繰り返す。
③うつぶせのまま肘を立てる(肘が肩の下に来るくらいがベスト)。
④足とお尻には力を入れない。
⑤腰を反らして大きく深呼吸する。
⑥息を吐いたときにお腹がぐーっと伸びていくような感覚を味わう。
⑦これを気持ちが良いと感じるだけやる。
⑧まだいける場合は、ここからさらに、手を伸ばしていく。
⑨上を見上げてゆっくり呼吸をする。これを気持ちのいいだけする。
この体操を気持ちのいい余韻を味わう感じで行ってください!
まとめ
ここまで下の4つのことを解説してきました。
- 腰椎椎間板ヘルニアの症状
- どんな人が腰椎椎間板ヘルニアになりやすい?
- 腰椎椎間板ヘルニアで手術を受けるのはごく少数
- 腰椎椎間板ヘルニアにはリハビリが効果的
腰椎椎間板ヘルニアにならないようにするためにも、この記事でお話したことを覚えておいて、実際に気を配っていきましょう。
また、軽くウォーキングすることも、腰椎椎間板ヘルニアの予防になりますよ。