腰椎椎間板間板ヘルニアの痛みはいつ改善?3ヶ月が一つのキーポイント

 

腰や足に痛みやしびれが発生して、病院で検査してもらったら、腰椎椎間板ヘルニアと診断されたのだけれど、一体いつ日常生活に戻れるんだろうと、思われている方がこの記事を読まれているかもしれません。

腰椎椎間板ヘルニアの痛みが改善されるのには、「3ヶ月」という期間が一つのキーポイントだったりします。

これからその3ヶ月」というポイントを意識しながら、腰椎椎間板ヘルニアの病態や診察、そして治療法について頭に入れていきましょう。

腰椎椎間板ヘルニアの3つの症状

 

腰椎椎間板ヘルニアの症状は次の3つです。

 
  1. 腰やお尻が痛かったりしびれたりする。
  2. 片側の足が痛かったりしびれたりする
  3. 症状が進むと足の力が弱まった

 

腰椎椎間板ヘルニアになるとある日突然に痛みやしびれが出てきます。

常に腰やお尻から片足が常に痛かったりしびれたりするのですが、特に重心をかけると痛みやしびれが強まるところが特徴です。

腰椎椎間板ヘルニアの病態

出典:椎間板ヘルニアの手術について|岩井整形外科内科病院

ヘルニアとは、一般的にものが飛び出ることを言うのですが、特に腰の髄核が飛び出る症状を、腰椎椎間板ヘルニアと言います。

腰の骨と骨の間にある椎間板という軟骨は、クッションの役割をしていて、腰の骨同士をつないで動きを滑らかにする役目をしています。

その中に髄核というやわらかい組織の周りを難渋もの繊維で囲むようになっているのですが、その繊維が切れて中から髄核が飛び出て、神経が圧迫されて刺激を受けて痛むのが腰椎椎間板ヘルニアの症状です。

腰椎椎間板ヘルニアの診断

 

腰椎椎間板ヘルニアの診断をするときは、まず、いつからどこが痛いのかを聞きます。

そして、知覚・触覚・反射などを調べます。

筋力や触覚は自覚症状がない場合が多いのですが、診察することで明らかにることがあります。

そして、膝を伸ばした状態で足を持ち上げようとすることで、足に電撃痛の症状が出ると、腰椎椎間板ヘルニアである可能性が高まります。

診断がすむと、MRI検査とエックス線検査を行います。

MRI検査ではどの位置でヘルニアが発生しているのか、そしてどういう飛び出し方をして神経を圧迫しているのかを知ることができます。

エックス線検査では、骨の状態や姿勢、各椎間板の不安定さなどの情報を知ることができます。

腰椎椎間板ヘルニアは3 ヶ月がポイント

 

あかり

腰椎椎間板ヘルニアを早く治す方法ってあるんですか?

残念ながら、ヘルニアを早く小さくするような運動やリハビリ、薬はありません。

なるべく症状が出ないように姿勢や動き方に気を付けた生活を心がけるしかないのですが、実は、腰椎椎間板ヘルニアには「3ヶ月」というのが大きなポイントになります。

ここで、3ヶ月」ということを意識しながら、腰椎椎間板ヘルニアの治療法についてを見ていきましょう。

腰椎椎間板ヘルニアの治療法

 

腰椎椎間板ヘルニアの治療法には、大きく分けて保存療法手術療法があります。

腰椎椎間板ヘルニアは、3ヶ月くらいで症状が軽くなり、自然治癒する場合が多いと言われています

というのも、3ヶ月間もすると多くの腰椎椎間板ヘルニアは自然に小さくなり、完全にはなくなるとは言わなくても、飛び出たヘルニアが神経に当たらなくなって、神経の炎症が改善され、症状が改善されると言われています。

なので、痛みやしびれが激しい期間に苦痛を軽くし、自然に治るのを待つのが保存療法のやり方です。

保存療法の内容は次の5つです。

 
  1. 薬物療法
  2. 神経ブロック療法(ブロック注射)
  3. 装具療法(コルセット)
  4. 安静
  5. 理学療法(リハビリ)

 

症状が出て間もなく痛みやしびれがひどい場合には、その症状を和らげるために痛みや炎症を改善する薬を処方してもらったり、ブロック注射をして、また腰にコルセットを付けたりして、安静にします。

そして症状が軽くなってから、理学療法(リハビリ)をしながら、日常生活に戻ります。

さらに詳しい治療法については以下の記事を参考にしてみてください!

腰椎椎間板ヘルニアとはどんな症状?原因7つと治療法3つについて解説

 

しかし、保存療法で症状が改善されない場合には、手術に踏み切る場合もあります。

手術をする場合は、内視鏡を使ってヘルニアを摘出します。皮膚切開約2cm程度で、3日間の入院と、短期間で済みます。

レーザー治療の手術では、患部の椎間板をレーザーで焼くことによって、神経が楽になります。

この方法は、腰椎椎間板ヘルニアの症状改善には有効ですが、保険適用がなく、また合併症を起こすことも少なくはないので、レーザー治療を検討する場合は、腰椎椎間板ヘルニアの手術の腕が確かな医者のいる施設を選ぶことをおすすめします。

腰椎椎間板間板ヘルニアの手術後スポーツができるようになるのは3ヶ月後

 

椎椎間板ヘルニアの手術後にスポーツができるようになるのは、どんなスポーツなのかによっても差があるのですが、3ヶ月後が目安になります。

何かスポーツをされている方やスポーツをしたい場合は、医師に相談しましょう。

肉体労働の仕事復帰は3ヶ月後

 

腰椎椎間板ヘルニアの手術後の仕事復帰も、仕事の種類によって違いもありますが、軽作業や事務職などの場合は、23週間に退院してから1週間後の職場復帰が一般的と言われていますが、肉体労働の仕事であれば、3ヶ月後の職場復帰が望ましいです。医師に相談して決めましょう。

まとめ

 

この記事では以下の7つについてお話してきました。

 
  1. 腰椎椎間板ヘルニアの3つの症状
  2. 腰椎椎間板ヘルニアの病態
  3. 腰椎椎間板ヘルニアの診断
  4. 腰椎椎間板ヘルニアは「3ヶ月」がポイント
  5. 腰椎椎間板ヘルニアの治療法
  6. 手術後スポーツができるようになるのは3ヶ月後
  7. 肉体労働の仕事復帰は3ヶ月後

 

腰椎椎間板ヘルニアの症状が発生したら、まずは3ヶ月間保存治療をうけながら、安静にすることが大切です。