腰椎椎間板ヘルニアは、そのままにしていても日数が過ぎると自然に緩和されるこので、他の病気に比べて予後が良いと言われています。

 

でも、中には放っておくと悪化して取り返しがつかなくなることもあります。

 

そこでこの記事では、予後の良い場合と予後の悪い場合の腰椎椎間板ヘルニアについて、詳しく解説していきたいと思います。

腰椎椎間板ヘルニアとはどんな病気?

 

まず、ヘルニアというのが何なのかというと、体内にある臓器が本来の位置から飛び出してしまった状態のことを指します。

 

これが腰の骨のクッションである椎間板におこったものを腰椎椎間板ヘルニアと言って、椎間板の中にある線維輪が裂けて中にある髄核というゲル状の組織が外に飛び出して、その近くにある神経を圧迫している状態のことを指します。

腰椎椎間板ヘルニアの症状

腰椎椎間板ヘルニアの症状はどんなのものかというと、腰痛から始まってお尻や足の痛みやしびれが生じたり、運動麻痺になって足が思うように動かせなくなったり、感覚麻痺と言って感覚が鈍くなるなどの症状が起こります。

腰椎椎間板ヘルニアの原因

 

腰椎椎間板ヘルニアの原因は、いろいろありますが、主に次の6つです。

  1. 長時間のデスクワーク
  2. 長時間の車の運転
  3. 中腰での作業
  4. 重い物を持つ
  5. 喫煙
  6. 遺伝

 

多くの場合、日常生活の中で椎間板に負担が積み重なって、腰椎椎間板ヘルニアが発症します。

 

腰に負担がかかることによって腰椎椎間板ヘルニアになりやすいのですが、中にはそうでない人でも椎間板ヘルニアになる人は存在します。

腰椎椎間板ヘルニアで行われる4つの検査法

 

腰椎椎間板ヘルニアで行われる検査法は、主に次の4つです。

  1. 脊髄造営
  2. X線撮影
  3. MRI
  4. CTスキャン

 

その他にも、神経根造影や椎間板造影などの検査が必要に応じて行われることもあります。

腰椎椎間板ヘルニアの診断

 

腰椎椎間板ヘルニアの診断は、次の4つです。

  1. 下肢伸展拳上テスト
  2. 大腿神経伸展テスト
  3. レントゲン
  4. MRI

 

下肢伸展拳上テストとは、患者さんに膝を伸ばした状態で下肢を拳上することで坐骨神経痛が現れるかどうかを診るテストのことです。

 

また、下肢感覚が鈍くなっているのか、足の力が弱くなっていないか診て診断します。

 

そして、レントゲンやMRIで検査を行うのですが、MRI画像で椎間板が突出して入りうことが確認されても、症状がない場合には、問題がないことが多いです。

腰椎椎間板ヘルニアの予後は良い方が多い

 

医者はよく「予後」という言葉を使うことが多いです。「予後」とは病気におけるこれからの経過のことを言います。

 

癌などの予後は、一般的に悪い物のことが多いのですが、腰椎椎間板ヘルニアの予後は良い場合が多く、手術をしたら完全に良くなることが多いです。

 

ここでは、比較的良いと言われる腰椎椎間板ヘルニアの予後について、お話していきます。

腰椎椎間板ヘルニアは吸収されることがある

 

椎間板の髄核は、腰椎椎間板ヘルニアになるまでは、線維輪という硬い軟骨におおわれているのが、線維輪が裂けることで髄核が飛び出てくることは、前に話しました。

 

このとき、突然線維輪を破って出てきた髄核を邪魔者ととらえて身体にいる白血球が、髄核をばい菌として掃除しようとします。

 

そうして、白血球によって髄核は掃除されて消えたり小さくなったりすることもあります。

腰椎椎間板ヘルニアによる神経根症とは?

 

もとからの位置から脱出した髄核が、後ろにある脊髄や神経根などを圧迫することで腰や足が痛んだりしびれたりする症状が現れます。

 

脊髄は神経線維のかたまりで、複雑な神経のネットワークで成り立っていて、電気回路が複雑にできています。

 

その一方神経根とは、腕や足に命令を伝える電気のコードみたいなものですが、その構造はそれほど複雑ではありません。

腰椎椎間板ヘルニアになるのは、髄核という足で脊髄か神経根を踏まれるようなもので、脊髄が踏まれると壊れてしまいますが、神経根は踏まれた確かに痛いですが、潰れにくくてちょっとくらい踏まれても大丈夫です。

腰椎椎間板ヘルニアがあっても症状が緩和されるのはなぜ?

 

腰椎椎間板ヘルニアになって神経根が圧迫されて痛みの症状が出ても、余裕があれば神経根はすきまに逃げることができるので、症状が良くなる場合があると言えます。

予後の悪い腰椎椎間板ヘルニアの特徴とは

 

腰椎椎間板ヘルニアの症状はツライ痛みやしびれがあるのですが、ヘルニアが白血球に掃除されることで吸収されてなくなったり、小さくなったりまたは、神経根はそんなに潰れずスキマからヘルニアが逃げることがあります。

 

そうして症状がよくなって手術を受けなくても保存的治療で治ることもあります。

 

ただ、なんでもすべての腰椎椎間板ヘルニアが手術をせずに良くなるわけではなく、そのまま放っておくと、更に悪くなったりして、場合によっては取り返しがつかなくなったりすもする、予後の悪い腰椎椎間板ヘルニアもあるので注意が必要です。

 

脊髄が圧迫されて症状が出ている腰椎椎間板ヘルニアは、潰れてしまう前に手術をした方が良いパターンも多くあります。

 

神経根が押されている場合は、予後が良い場合が多くはあるのですが、足に力が入りにくい場合には、手術が必要です。

 

その他にも排便障害や肛門や膀胱のあたりにしびれの症状が出た場合は、回復しにくい部分なので、すぐに手術をする必要があります。

 

また、神経が痛んでいない場合だとしても、繰り返し痛みの発作がある場合にも手術を考えたほうが良いです。

まとめ

 

ここまで次の10個のことについてお話してきました。

  1. 腰椎椎間板ヘルニアとはどんな病気?
  2. 腰椎椎間板ヘルニアの症状
  3. 腰椎椎間板ヘルニアの原因
  4. 腰椎椎間板ヘルニアで行われる4つの検査法
  5. 腰椎椎間板ヘルニアの診断
  6. 腰椎椎間板ヘルニアの予後は良い方が多い
  7. 腰椎椎間板ヘルニアは吸収されることがある
  8. 腰椎椎間板ヘルニアによる神経根症とは?
  9. 腰椎椎間板ヘルニアがあっても症状が緩和されるのはなぜ?
  10. 予後の悪い腰椎椎間板ヘルニアの特徴とは

 

腰椎椎間板ヘルニアは予後が比較的予後が良いとは言われていますが、放っておくと危険な場合もあります。

 

どうか自分で判断せずに、異常を感じたときには、専門医に診てもらいましょう。