脊柱管狭窄症ふくらはぎの痛みや症状セルフチェック!治療法2つ解説

 

脊柱管狭窄症のふくらはぎの痛みやしびれは辛いですね。
今回の記事では脊柱管狭窄症について紹介します。

脊柱管狭窄症は3種類ある!?  ふくらはぎの痛みを含む症状セルフチェック


脊柱管狭窄症は、腰の部分の椎骨の脊柱管が狭くなってしまい、その中を通る神経が圧迫され、腰痛だけでなく下半身の痛みやしびれなどを発症する病気です。
原因ですが、加齢により椎骨が変形したり、脊柱管の後ろ側にあるじん帯が厚くなることです。

種類と症状について

1.馬尾型
馬尾型の大きな特徴は発症の仕方が「両側性」という部分です。
馬尾とは脊髄の神経の中で、最もお尻側の末端にある神経の束のことを指します。

その馬尾が圧迫されることにより痛みはさほど強くはありません、しかし左右のお尻や足に痺れが生じます。
中には足の裏だけ痺れるような感覚があると言う方もいます。

症状の特徴については長時間歩き続けることで、立ち続けることにより片側の神経根が圧迫されてしまい、片側の腰からお尻、もも。ふくらはぎ、すね、足の裏にかけて痛みとしびれが発症します。

2.神経根型
神経根型の特徴は発症の仕方が片側性という所にあります。
神経根型は背骨の隙間から左右に出てくる神経が、その根元で脊柱が狭窄されてしまい圧迫を受けることを指します。

この場合、同時に左右2箇所で圧迫を受ける可能性は少ない上に、症状が右足か左足の一方だけに現れます。

症状は長時間歩き続けること、立ち続けることで片側の神経根が圧迫され、片側の腰からお尻、もも、ふくらはぎ、すね、足の裏にかけて痛みと痺れが発症します。

3.混合型
合型は文字通り「馬尾型」と「神経根型」を混合させたもので、非常に重症化しやすいのがこの「混合型」です。
症状は腰から足にかけ、痛みや痺れに加え、足裏の痺れや異常感覚が現れます。

加えて重症化してしまうと頻尿になることや、尿意が薄れる、尿が最後まで出きった感覚がないなどの排尿・排便障害症状が現れます。
このような症状を発症すると手術を選択する方も多く、病院での診療を勧められます。

ふくらはぎの痛みを含む症状セルフチェックについて

ここからは脊柱管狭窄症の症状のセルフチェックについて紹介します。

・太ももやふくらはぎやすねにかけて、痛みやしびれがある。
・しばらく立っているだけで、太ももからふくらはぎ、すねにかけて、痛みやしびれがある。
・痛みやしびれはしばらく歩くと強くなり、休むと楽になる
・前かがみになると、痛みやしびれが楽になる

4つとも該当すれば脊柱管狭窄症の可能性が高いです。

脊柱管狭窄症の治療方法について

脊柱管狭窄の治療には「保存療法」と「手術療法」があります。

保存療法

薬物療法
症状を和らげる目的で、消炎鎮痛剤やプレガバリンを使います。
消炎鎮痛剤には、アセトアミノフェンや非ステロイド性消炎鎮痛薬を用いられます。
プレガバリンは神経が圧迫されたことによる痛みや痺れなどの神経障害性に対して用いられる薬です。

また塗り薬、貼り薬、漢方なども使います。

ブロック注射
症状の原因となっている神経の根元の部分に、薬を注射するという治療です。
レントゲンで観察しつつ、骨から神経が出てくる箇所に注射する方法と、もう1つは臀部の近くから脊柱管内に薬剤を投与する方法があります。

1回の注射で、神経症状が一時的に改善する効果があります。また注射を繰り返すことにより、長期的に症状の改善が得られる事もあります。

装具療法
腰椎が後ろに反らないようにコルセット等の装具を装着し、体幹の安定性を上げます。

運動療法
腰をまるめるようなストレッチや体幹を強化する運動を行います。

手術をしない治療方法もあるのですね。

手術療法

脊柱管狭窄症に対する手術はいくつか方法があります。
詳しいことは下記から解説します。

1.MEL
MELは内視鏡を使った手術です、全身を麻酔した後に、背部を皮膚切開し、内視鏡の管を通します。
内視鏡の映像はモニターに映しだされ、医師はモニターを確認しつつ、椎弓を切除し、黄色じん帯を除去することにより、神経の圧迫を除去します。
MEDと比べると、少し出血量が多い手術です。
MEDは内視鏡を使用してヘルニアを摘出する手術方法です。

MELの特徴について
メリット
1.傷跡が目立ちません。
2.従来法のように背部の筋肉を大きく切らなくても良い。
3.術後の痛みが軽い、回復も早く、手術部分の細菌感染の危険が少ない。
4.退院が早く、日常生活や仕事への復帰も早いです。

身体への負担が少ない手術方法は嬉しいですね。

デメリット
1.MEDと違う点では、椎弓を切るので、MEDと比べると出血量はやや多いです。
手術時間もやや長めです。不安定感も強いので、除圧のみならず固定が必要な場合でも適しません。

2.FEL(FESS)
FEL(FESS)は、直径7mmの微小内視鏡化で黄色じん帯を除去する手術です。
筋肉の剥離が従来の手術方法より少ないので、全身麻酔で実施可能です。

脊柱管狭窄症に対するFEL(FESS)は適応が限定されており、片側の脚だけに痛みや痺れ等の症状が現れる片側の性の外側陥凹狭窄など、一部の脊柱管狭窄症にのみ相性が良いとされています。

FEL(FESS)の特徴について
メリット
1.傷跡が目立ちません。
2.術後の痛みが軽いので、回復も早いです。
感染症の危険性が低く、呼吸器系の合併症も少ないです。
3.背骨に付いている筋肉を剥がすことが少なく、脊柱の安定性を損うことが少ないです。
4.退院が早く、日常生活や仕事への復帰が早く行える。
5.通常の内視鏡下手術よりも身体への負担が少ない。

デメリット
1.術者に高度な技術が求められるので、実施が可能な医師が少ないです。
2.一部の狭窄症のみにしか適応できない。

脊柱管狭窄症の2つの予防法について

1.腰にいい姿勢を保つ
中腰や椅子に浅くかける姿勢は腰を負担をかけます。なので椅子に深く座り正しい姿勢を保つようにしてください。
重い荷物を持ち上げる際は、背中を真っ直ぐ伸ばし、腰をかがめて荷物を持ち上げることにより腰への負担が減ります。

2.寝る時の姿勢
横向きや膝の下に枕等を入れて腰が曲がった状態にすることで、楽に休むことができます。

まとめ

1.脊柱管狭窄症は3種類ある!?  ふくらはぎの痛みを含む症状セルフチェック
2.脊柱管狭窄症の治療方法について
3.脊柱管狭窄症の2つの予防法について

脊柱管狭窄症も種類と症状があります。
また治療方法も保存療法と手術療法の2つがありますので、症状によって療法が違いますので気になる方は病院に相談することを勧めます。