「脊柱管狭窄症と診断されたけど、手術後はどんな生活をするのかわからない」
「手術を検討しているけど主治医以外の助言が欲しい」
そんな疑問をお持ちの方のために書きました。
この記事を読めば手術後のリハビリや退院後の生活の過ごし方がわかります。
手術後にコルセットを使用している方には筋力低下する部分のトレーニング方法も動画付きで解説しています。
当院の石川院長の手術に関する意見も掲載していますので参考してください。
手術後の院内リハビリ
リハビリは歩くことがメインになります。
手術内容や症状によって違いはありますが、早い患者さんでは手術後2日目には歩く練習を始めることになります。
いきなり自立歩行することはむずかしいので、歩行器を使って病室内の短い距離から歩き始め、院内の廊下の一周するなど歩く距離を多くしていきます。
リハビリの目的は以下の3つです。
- 弱った筋肉を鍛える。
- しびれや痛みのために安静にして低下した筋力を回復させる。
- 筋肉と筋力を鍛えることで腰痛の再発を予防する。
歩行以外のリハビリは以下の4つがあります。
- ベッドからの立ち上がり方。
- 階段の上り下り。
- 畳で生活している人に畳から立ち上がるコツ。
- 日常生活を送るうえで腰に負担がかかりにくい動き方。
リハビリの開始時期や内容については主治医の判断になります。
主治医と相談しながらご自身に無理のない範囲でリハビリを行いましょう。
退院後の生活で気をつけること
術後~約6か月間はしてはいけない動作があります。
6か月間の期間は骨が完全にくっつくまでの目安の期間です。
してはいけない動作は以下の3つです。
- 力仕事や腰に負担のかかる動作。
- 動作はゆっくりと行う。
- 腰を必要以上に前後左右に曲げたり、捻ったりしない。
してはいけない動作について補足説明をすると、力仕事や腰に負担がかかる動作は避けたほうが賢明です。
しかし、ベッドから起きるとき、しゃがんた体勢から立ち上がるときなど、やむを得ない場合は極力腰に負担をかけないように起き上がったり、立ち上がる動作をゆっくりと行うように心がけましょう。
壁や物につかまって立ち上がることも腰への負担が少なくなります。
主治医に確認しながら、骨が完全にくっつくまでの6か月間は腰に負担をかけないように細心の注意を払いましょう。
コルセット
退院後のコルセット使用や期間は、手術内容や患者さんによって違います。
コルセットを着用する場合は、術後~3か月の期間が一般的です。
例外として骨のくっつきが遅い、骨粗しょう症の場合や退院後に腰を捻ったりしてしまうと3か月以降も着用するケースもあります。
コルセットは下着の上から着用してください。
汚れた場合は手で洗うか、水ぶきをした後、ドライヤーなどを使って乾燥させましょう。
入浴
お風呂に入ることに抵抗がある場合はシャワーを浴びるだけでもいいです。
立った状態か椅子に座ってシャワーを浴びることになりますが、どちらでも構いません。
主治医と相談して決めましょう。
体を洗う時は背中部分はこすらずに力を入れずに手で洗いましょう。
自動車などの運転
乗り降りのときに腰を捻らないように注意をしましょう。
痛み止めなど鎮痛剤を服用している場合は眠くなる成分を含んでいる場合があるので注意が必要です。
仕事(会社業務、家事)
デスクワークであれば退院後1~2週間で復帰される患者さんもいます。
身体を動かす重労働の場合は傷の痛みや筋肉に回復を考慮して、術後から1か月は安静にしておいた方がいいです。
家事であれば中腰になる姿勢は避け、画像のような住宅用ワイパーを使って身体の伸びた姿勢を保ちましょう。
仕事復帰や家事は、主治医とよく相談しながら腰への負担が少ない範囲で行うことがポイントです。
体重管理
体力を回復するためにバランスの良い栄養ある食事を心がけましょう。
しかし、栄養の摂りすぎで肥満になることは避けましょう。
体重70kgの人で座っているときに腰にかかる負担は100kgになると言われています。
肥満になると腰への負担が大きくなっていきますので、日々の食生活で適正体重を管理することが重要です。
筋力低下しやすい筋肉のトレーニング
術後にコルセット着用になった場合は、背中やお腹周りの筋肉が低下します。
コルセットを着用すると腰は安定した状態になります。
しかし、コルセットは体幹の筋力を使わなくても腰部を安定させてくれるために背中やお腹周りの筋肉低下が起こってしまいます。
コルセット着用で筋肉低下しやすい筋力は以下の3つです。
- 腹横筋(ふくおうきん)
- 腹斜筋(ふくしゃきん)
- 多裂筋(たれつきん)
個別に見ていきましょう!
腹横筋のトレーニング
出典元:足立慶友医療コラム
胸から骨盤にかけてついている筋肉です。
筋肉がコルセットのような形をしているので、腹横筋の筋力が低下していると腰痛を起こしやすくなります。
四つん這いや椅子に座る座位の体勢で腹式呼吸をすることが筋力回復に有効です。
四つん這い体操の動画(再生時間4:37)
https://youtu.be/cism7r609Os
腹式呼吸(座位)の動画(再生時間1:12)
腹斜筋(内腹斜筋・外腹斜筋)のトレーニング
出典元:足立慶友医療コラム
「お腹」の「斜め」の部分についている筋肉です。
腰の術後は必要以上に腰をひねることが禁止されるので筋力低下しやすいです。
この筋力が低下すると、寝返りや起き上がりが困難になります。
動画をひとつご紹介しますが、腹斜筋は体をひねる筋肉になるので必ず主治医に確認を取ってからトレーニングを行いましょう。
腹斜筋ストレッチの動画(再生時間1:18)
多裂筋のトレーニング
出典元:足立慶友医療コラム
背骨についている小さな筋肉です。
多裂筋は身体を反る動作や片側に身体を倒すときに働きます。
四つん這いや動画のトレーニングを行って体幹の安定性を高めましょう。
ハンドニーエクササイズの動画(6:57)
https://youtu.be/OxYaga7HM48
手術を検討する前に考えてほしいこと
最後に私から手術についての意見を言わせてください。
私は手術をおすすめしていません。
手術は最後の手段としています。
なぜなら、手術した場所を筆頭に別の場所に痛みが出てしまうことが多いからです。
また、足のしびれの原因が神経の圧迫ではない人が8割との研究報告がされています。
そのため障害のある骨を手術で削るより骨格のゆがみを正さなければ根本的な神経の圧迫が改善されません。
当院でも手術をしてもしびれや症状が変わらない人や手術したが再発した人が何名かいらっしゃいます。
手術を検討する前に自分ができることを検討しましょう。
「痛みの出た早い段階に手術をするほうが良いのではないか」そのような意見があります。
脊柱管狭窄症は今すぐに手術をしなければいけない病気ではありません。
手術の前にすることは、根本的な改善として骨格のゆがみをとること、全身の筋肉のバランスを調整することです。
根本的な改善をすることで手術を回避できます。
脊柱管狭窄症は悪い生活習慣の結果です。
骨格のゆがみや全身の筋肉のバランスを調整して腰に良い習慣をしていき、手術は最終手段に考えましょう。
動画でもわかりやすく解説しています。
手術するかどうか迷ったら(再生時間4:25)
【脊柱管狭窄症 警告】手術してはいけないたった一つの理由(再生時間4:44)
まとめ
- 院内のリハビリは弱った筋肉を鍛え、しびれや痛みのために安静にして低下した筋肉を回復させる目的で行います。
- 歩行以外のリハビリにはベッドからの立ち上がり方、階段の上り下り、畳から立ち上がり方、腰に負担がかかりにくい動き方があります。
- 退院後の生活で力仕事や腰に負担のかかる動作や腰を必要以上に前後左右に曲げたり、ひねったりしないように注意しましょう。
- コルセット使用や入浴、運転、仕事復帰は主治医と相談しながら進めましょう。
- 腰に負担をかけないように適正体重を管理しましょう。
- 筋力低下しやすい筋肉のトレーニングではコルセットを使用することで筋肉低下する腹横筋、腹斜筋、多裂筋のトレーニング方法を動画付きで解説しました。
- 手術を検討する前に考えてほしいことでは、当院の石川院長の手術をおすすめしない理由を掲載しました。
脊柱管狭窄症の手術後の生活を解説しました。
手術を検討している方には、手術の前にできることがあることを知ってもらえれば幸いです。
手術しても骨格がゆがんでいれば神経の圧迫は改善されません。
手術後に再発する人も多いことも事実です。
痛みがひどく数歩しか歩けないような方であれば手術の必要もあるでしょう。
しかし、まだ検討できる時間が残っている方には、手術の前に一度立ち止まってじっくりと考えてほしいのです。
今回の記事が考える助けになれば嬉しい限りです。
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こんにちは、あかり接骨院院長の石川です。 僕について 少し自己紹介します。 僕は水戸黄門で有名な茨城県の水戸生まれです。 有名健康雑誌に掲載された今話題のセラピストです。 専門は脊柱管狭窄症(実例:手術レベルの腰痛を手術無しで緩和100症例以上あり)。 20歳から怪我を治すことで有名な接骨院で5年丁稚奉公し大きな骨折や脱臼を治してきました。 その後4年間整形外科に勤務、手術レベルの指の骨折を手術なしで完治させてます。 現在は脊柱管狭窄症の施術と骨格矯正のセミナー講師もしてます。 ここまでの道のりは正直かなり険しかったですが、 この仕事が大好きな気持ち一心でやってきました。 詳しい自己紹介は以下に書きました。⇨ 石川院長の詳しい自己紹介
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