「ねえねえ、あかりさん!」
「脊柱管狭窄症と診断されてブロック注射をすすめられたけど、効果がわからない」
「ブロック注射の種類はどれくらいあるの?」
「ブロック注射の治療はどれくらい続くの?」
そんな疑問をお持ちのふたこさんのために記事を作りました。
この記事を読めばブロック注射の効果や自分に合うブロック注射がわかります。
そのほかにブロック注射の種類や治療回数も知ることができます。
気になるブロック注射の効果は?
ブロック注射の効果は、痛みのある患部に麻酔薬を注射して痛みを取り除くことができます。
麻酔薬を注射することで、活性化している神経を落ち着かせて、痛みが繰り返し起こってしまう状態を改善します。
神経ブロックは「一時的な応急処置」、「麻酔薬の効果が切れたら痛みが再発してしまう」とよく言われます。
ブロック注射の目的は、痛みを抑えることより、活性化している神経を落ち着かせることを重視しています。
痛みがあると神経が過敏になって、筋肉や血管に収縮が起こり血行が悪くなります。
血行が悪くなってしまうと、さらに神経を刺激して痛みを引き起こしてしまいます。
麻酔薬を注射して神経を落ち着かせることで血管や筋肉の収縮が改善されます。
血管や筋肉の収縮が改善されると、血行がよくなり麻酔薬が切れても患部の状態は良くなっていき痛みが引いていきます。
ブロック注射はこんな人におすすめ!
ブロック注射は下記のお悩みを持つあなたにおすすめできます。
- 薬を飲んでいても効果が出ない人
- 貼り薬や塗り薬でも効果が出ない人
- マッサージや電気治療をしても効果が出ない人
- 入院して手術をすすめられたが、長期間の時間をとれない人
- 痛みをすぐにおさえたい人
- 手術後に違和感や痛みが残っている人
ブロック注射の種類は主に7種類!
ブロック注射は30種類以上ありますが、ここでは代表的な7種類を紹介します。
これらを総称して神経ブロックといいます。
すべて保険適用ができます。
- トリガーポイント注射
- 仙骨ブロック注射
- 硬膜外ブロック注射
- 仙腸関節ブロック注射
- 腰神経叢ブロック注射
- 星状神経節ブロック注射
- 神経根ブロック注射
詳しく見ていきましょう。
トリガーポイント注射
痛みがある部分をトリガーポイントといいます。
トリガーポイントに麻酔薬を注射する治療法です。
2~5か所を対象として皮膚から浅い0.5~1cmに連続して注射します。
首・肩・腰・背中・四肢の腱膜や筋膜の痛みに有効です。
血液をサラサラにする薬を服用している人も治療を受けられます。
出典元:東京ブロック注射クリニック
トリガーポイントは、東洋医学のツボの位置と似ていると言われいます。
東洋医学のツボに西洋医学の薬物療法の注射をする治療法です。
つまり、東洋医学と西洋医学を合わせた治療法です。
仙骨ブロック注射
尾てい骨の少し上にある仙骨から腰の神経の周りに局所麻酔薬を注射します。
腰、ひざ、足の痛み、帯状疱疹にも有効です。
血液をサラサラにする薬を服用している人は仙骨ブロック注射を受けることができません。
出典元:東京ブロック注射クリニック
仙骨ブロック注射は、ブロック注射の中でも比較的簡単で、安全性が高いので、多くの整形外科や、ペインクリニックで行われています。
硬膜外ブロック注射
背骨の中にある脊髄を包んでいる膜を硬膜(こうまく)といいます。
硬膜の外側にある硬膜外腔(こうまくがいくう)に麻酔薬を注射します。
腰、ひざや足の痛み、帯状疱疹にも有効です。
血液をサラサラにする薬を服用している人は硬膜外ブロック注射を受けることができません。
出典元:東京ブロック注射クリニック
硬膜外ブロック注射には、2種類の手法があります。
ひとつは、主治医の指感覚で行う「盲目的手法」です。
もうひとつは、主治医の指感覚とレントゲン透視で行う「視覚的手法」です。
どちらの手法がご自身に合うか、主治医の先生と相談しながら決めましょう。
仙腸関節ブロック注射
おしりの少し上の左右に2か所ある仙腸関節をレントゲンで見ながら麻酔薬を注射します。
仙腸関節ブロックは「仙腸関節痛」に特化した注射です。
血液をサラサラにする薬を服用している人も治療を受けられます。
出典元;東京ブロック注射クリニック
仙腸関節ブロック注射は。仙腸関節痛に特化した注射です。
脊柱管狭窄症に用いるブロック注射ではないのでご注意ください。
腰神経叢ブロック注射
神経が合流して束になった部分を腰神経叢(ようしんけいそう)といいます。
硬膜外ブロック注射と神経根ブロック注射の中間的な役割の注射です。
レントゲンやエコーの機械を使って注射をします。
腰、ひざや足の痛み、帯状疱疹にも有効です。
血液をサラサラにする薬を服用している人も治療を受けることができます。
出典元:東京ブロック注射クリニック
腰神経叢ブロック注射は、直接神経に注射をしないので他のブロック注射に比べて、痛みが少ないことが特徴です。
星状神経節ブロック注射
首の前にある交感神経を星状神経節(せいじょうしんけいせつ)といいます。
星状神経節に麻酔薬を注射します。
注射をすることで上半身の血流が改善し、痛みやしびれをやわらげ、炎症が起きている部分を回復させることができます。
首のヘルニアや頸椎症、頭痛、帯状疱疹に有効です。
血液をサラサラにする薬を服用している人は星状神経節ブロック注射を受けることができません。
出典元:東京ブロック注射クリニック
星状神経ブロック注射は、首のヘルニア・肩こりや頭痛といった顔から肩までの痛みに対して行うブロック注射です。
脊柱管狭窄症に用いるブロック注射ではないのでご注意ください。
神経根ブロック注射
背骨の神経の根元にある部分を神経根といいます。
神経根に麻酔薬を注射して痛みを和らげます。
神経根ブロック注射はレントゲンを使って注射をしていきます。
これは、神経根が身体の深い部分にあるためです。
腰、ひざや足の痛み、帯状疱疹にも有効です。
出典元:東京ブロック注射クリニック
神経根ブロック注射は他のブロック注射に比べて、痛みを感じやすい治療法です。
クリニックによっては患者さんの痛みの声を反映させて、できる限り痛みを少なくして治療が行えるよう日々、研究されています。
脊柱管狭窄症に用いるブロック注射は下記の5つなんですね。
- 仙骨ブロック注射
- 硬膜外ブロック注射
- 腰神経叢ブロック注射
- 神経根ブロック注射
- 神経根ブロック注射
トリガーポイント注射は、腰の痛みに有効ですが、強い神経痛には効果が期待できないので、上の表からは省きました。
脊柱管狭窄症でブロック注射を検討する場合は5種類あります。
それぞれ特徴があるので、主治医と納得いくまで相談してご自身に合った最適の治療法を選んでくださいね。
ブロック注射はどれくらい続ければいいの?
神経ブロック全般に説明しますね。紛らわしいですが神経根ブロック注射だけのことではないのでご注意を。
1回の注射で効果が出る場合もありますが、週に1回の感覚で4~5回行うケースもあります。
これは患者さんによって違いがあります。
治療を受ける病院やクリニックによっても変わってきますが、一例として治療は5回までを目安と考えてください。
5回注射を打って効果がない場合は、あなたに治療法があっていない可能性が大きいです。
主治医の先生と相談しながらあなたに合った最適な治療を行うようにしましょう。
まとめ
・ブロック注射の効果は、麻酔薬を注射して神経を落ち着かせることで血行がよくなり痛みが引いていきます。
・ブロック注射がおすすめな人を6つ紹介させていただきました!
・脊柱管狭窄症に用いられるブロック注射は5つです。
・ブロック注射は、1回で効果が出る場合と出ない場合があるので5回を目安に主治医の先生と相談しながらあなたに最適な治療を行うにしましょう!
ブロック注射について解説してきました。
日帰りで治療ができるのでまとまった時間を取る必要がないのがメリットですね。
しかし、患者さんによっては治療の効果がないことがありますので、主治医の先生と相談しながらあなたに最適な治療を行うようにしましょう!
ブロック注射をしてあと、腰の牽引など受けられますか?
お忙しいところすみません。
コメントありがとうございます。
牽引大丈夫だと思います。
ただ担当の先生にご確認いただいた方がいいと思います。